《雲仙温泉観光協会》温泉(うんぜん)レモネード

雲仙温泉観光協会 温泉(うんぜん)レモネード》

一般社団法人全国清涼飲料連合会HPより引用(http://www.j-sda.or.jp/learning/local-products/nagasaki_unzen_hotel.php

「温泉」と書いて、「うんぜん」と読むそうです。地名にかけているのですね!

 

 

レトロ感あふれるパッケージが素敵なレモネードです。


真ん中のラベルには、外国人っぽい?あるいは、大正モダンガール?のような女性が描かれていて、それだけでもレトロ感を感じてしまいます。全国清涼飲料連合会さんの「温泉(うんぜん)レモネード」のページによると、実は、この女性は、「明治時代より避暑地として愛された雲仙を訪れたノーベル文学賞作家のパールバック」だそうです。

www.j-sda.or.jp

恥ずかしながら、私はパール・バックさんの作品を読んだことがないのですが、たくさんの作品を残されていて、どれも有名なものばかりのようです。

 

 

このメインのラベルをさらによく見てみると、ローマ字でUNZEN LEMONADEと書かれていたり、温泉レモネードという商品名が右から書かれていたり、さらに、細やかにデザインされた雲仙温泉組合のロゴや、「爽快・滋味・佳香」という商品の特徴が書かれていたりしています。このラベルを見るだけで、このレモネードのもっている、味わいや歴史などの雰囲気をしっかりと感じ取ることができますね。

 

 


また、瓶の王冠部分には、赤い花が描かれています。これは、「つつじ科のひとつであるミヤマキリシマ」だそうで、このデザインは、「地域性と歴史文化の調和を実現してい」るものだそうです。

www.hyotan.co.jp

ぱっと目を引くデザインでありながら、歴史性と地域性を表現しているなんて、素敵なデザインだなと思います。このミヤマキリシマは、メインのラベルの一番目立つ場所にも配置されていて、この商品の目印にもなっているように思います。

 


さらに、瓶の上部に巻かれているラベルもまた素敵なんです。手書きっぽいデザインのロゴと、商品名や商品紹介が書かれています。このようなペンを使って手書きで書いたようなデザインというのは、味があって、とても良いなと思います。古き良き、という感じでしょうか。

 


とにかく、このレモネードについては、個人的にデザインがとても好みなので、とても語りたくなってしまいます!繊細で、あたたかさを感じるレトロデザインで、本当に素敵だと思います。この瓶を手にするだけで、昭和、いや大正時代!にタイムスリップできてしまうような気がします。

 

 


さて、実際に飲んでみた感想を書いてみたいと思います。


私としては、このレモネードの味がとても好きで、このレモネードにしかない特別な味なのではないかと思います。まず先に申し上げておくと、商品名には、“レモネード”という名称が入っていますが(そして、成分としてレモン果汁も入っていますが)、一般的なレモネードとはかなり違った味わいとなっています。

 


口あたりは、サイダーっぽい風味なのですが、口の中に広がっていくと、サイダーともラムネともレモネードともいえない、なんとも表現しがたい絶妙な味わいが感じられます。甘すぎず、ラムネ特有の風味(甘かったり、少しツンとしたりする感じ)もなく、レモネードによくある苦みがあるわけでもなく・・・とにかく絶妙な味わいなんです。ほんのり甘くて、すごく気持ちよく飲める味です。

あえて似ている物を挙げるとするならば・・・シャンメリーのロゼと雰囲気が似ているような気がしました。というのは、ロゼ味というのも、「何味か?」と聞かれれば、はっきりと○○味と答えられないからです。

 


もっとも、シャンメリーとこのレモネードは、“○○味と表現することが難しい”という点で共通しているといえますが、両者には大きな違いがあります。それは、前者には、果糖ブドウ糖液糖が使用されているものがほとんどですが、後者には、砂糖が使用されています。このことは、本商品のこだわりポイントの一つとなっているようです。だからなのでしょう、のどごしがさっぱりとしているのです!口の中でべたつかず、甘さが後をひかないので、とても飲みやすいです(もちろん、シャンメリーで、とてもさっぱりしているものも多いです)。

 

 

炭酸は、心地よい強さです。きめの細かい炭酸が、シュワシュワしていて、口の中で広がるととても気持ちが良いです。

 

 

香りは、強くない方(というよりかは、あまりない方)だと思います。「佳香」と書いてあったので、もしかしたら、私の感じ方に問題があったのかもしれません(そのときに一緒に食べていたものの香の方が強かったのかもしれません、すみません)。

 

 

このレモネードは、先ほどご紹介した「お酒のひょうたん屋」さんのHPによると、

 かつて雲仙では炭酸水を利用し、砂糖と混ぜ合わせたレモネードが外国人らに親しまれており、その味を想定して復刻させました。原料には地元で湧き出る天然水を使用。上質な砂糖や地元島原半島で取れるレモン果汁などを加え、飲みやすくさっぱりした味に仕上げています。

温泉レモネード(雲仙レモネード) | ひょうたん屋(東大阪・瓢箪山)

 

ということだそうです。すなわち、このレモネードには、昔の雲仙で人気だったレモネードの味わいを楽しめるという、"歴史を感じられる楽しみ"と、地元でとれた原料を使用しているために、雲仙地域の自然を楽しめるという"地域を感じられる楽しみ"とが、ぎゅっと詰まっているということだと思います。これこそ、地サイダー・地ラムネの楽しみですね!

 


ひと味違うレモネードが楽しめる一本です、とてもおすすめです!